次女はケロイド体質で擦りむいたりするとそこが痕になりやすい体質です。
そんな娘が5歳のとき顔面をひどく擦りむいたことがありました。
やはりすり傷がなおってくるとその部分が膨らんできてしまい、形成外科にかかってケロイドの治療を行いました。
ケロイドの症状や完治までの期間は個人差が大きいものですが、今日は娘のケロイド治療について怪我から治療、完治までのお話をしたいと思います。
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受傷と皮膚科での治療
いつものように夕方に園へお迎えにいくと、顔中ガーゼとテープだらけの娘。
びっくりしていると、担当の先生から下記のような状況説明がありました。
- 朝マラソンで河原を走っているときに転んでしまい、そこへ後ろから来たお友達が娘に覆いかぶさるように転んでしまった。
- 娘は顔から地面に突っ込むかたちとなって顔中すりむいてしまった。
- 園の看護師が洗浄して傷口をガーゼで保護している。
あわててガーゼを少しめくってみると
傷口に砂残ってる!!!
そのまま保育園から皮膚科に直行し傷を診てもらいました。
やはり砂が残ってしまっていて洗浄することになったんですが、受傷から時間がたっていたのでガーゼはくっついてるし傷の表面が乾いてきてしまっていたんですよね。
そこを皮膚を再度はがしての洗浄となったので娘は大泣きで暴れ、大人3人で押さえつけて処置をしました。
しかも傷は意外と深く砂もなかなか取れなかったんです。。。
ケガをした時点で連絡をくれていれば表面が乾く前に処置できたのに。。。
過ぎたことをどうこういっても仕方ないのですが、大泣きしている娘をみると申し訳なくてかわいそうで私まで泣きそうになってしまいました。
皮膚科での治療は怪我をした当日と2日目は傷の洗浄・ゲンタシン軟膏塗布を病院でやってもらい、その後は自宅で薬を毎日塗って1週間後に再診しました。
その後も自宅での薬を塗り続けて、2週間目に経過観察で受診、4週間目の受診では傷もきれにふさがり皮膚科での治療は終わりになりました。
テーピング固定と保護
娘がケロイド体質なのは分かっていたので傷口がふさがった後はすぐテーピングでの固定と保護をはじめました。
表面の傷がふさがっても、傷のなかの細胞は活発な状態です。その状態のときに引っ張られたり紫外線の影響などが加わると細胞が過剰に反応して傷痕が赤く盛り上がるなどの症状がでてきます。
傷痕を残さないようにするには、
- 傷痕を固定して圧迫する
- 紫外線や乾燥などの刺激から守る
ことが大切になります。
ケロイド体質ではない方も傷痕を固定することで何もしない場合と比べてきれいな傷痕にすることができるんですよ。
だた、テープですのでかぶれやすい方は注意です。
娘が使っていたのが3M社のマイクロポアメディカルテープ。ケロイドになりやすいので膝をすりむいた時もしばらくはこちらを貼って保護するようにしています。
このテープを使って保護をしていましたが3か月後傷が少し赤く膨らんできていることに気が付きました。
形成外科での治療開始
テープでの固定をしていましたが傷痕が膨らんできてしまいました。膝くらいだったらもう少し様子をみたかもしれませんが、傷の場所は顔です。しかも結構目立つところ。
傷の治療をした皮膚科をもう一度受診して相談すると、形成外科を紹介してもらうことができました。そちらを受診して傷の状態を診てもらい、ケロイドの治療を開始することになりました。
娘が受けた治療はドレニゾンテープと、飲み薬のトラニラスト(リザベン)でした。
ドレニゾンテープ
ステロイドが含まれているテープで、慢性的な炎症を抑えて腫れや赤みなどを鎮める作用があります。テープを自分で傷の大きさに合わせて切って使います。
傷痕ががカバーできるように少し大きめで使っていたのですが、
先生から
「傷に合わせてピッタリサイズで切って使ってね。」
と言われました。
ステロイドが含まれてるので傷痕より大きなものを貼っていると、健康な皮膚が薄くなったりしてしまうんだそう。
こちらを貼って、剥がれてきたらまた新しいものと交換するようにしていました。
ちょうど暑い時期だったので汗ですぐに剥がれてきちゃって大変だったんです。。。
また、紫外線も気になったのでドレニゾンテープの上からマイクロポアを貼って保護していました。
トラニスト(リザベン)の服薬
抗アレルギー薬のトラニストを服用しました。このお薬、炎症細胞が出す化学伝達物質をおさえることでケロイドが大きくなっていくのを防ぐことができるんだそう。
ただ、このお薬単体での効果はそれほど高くないので、他の治療と並行して使っていくそうです。
娘は顆粒のドライシロップタイプを出してもらい、水でといて飲ませていました。
少し甘いようで嫌がることなく飲んでいましたよ。ただ、長期にわたって飲むことになるので、毎日飲むのが面倒になってくるんですよね。。。
ケロイド治療終了
ドレニゾンテープとリザベンでケロイドの治療を行い、7か月で治療終了となりました。
こちらが現在の写真。治療を終了してから2年経過しています。
傷痕はよくみると分からない程度になっていますが、丸で囲んだ白い線が傷痕で触ると少し硬い 感じがします。
女の子なので痕にならないかなり気になったのですが、ここまできれいになって一安心です。
まとめ
娘はケガをしてから傷痕が落ち着くまでに8カ月もかかってしまいました。テープの貼り換えや毎日の薬の服用は娘にも負担だったようですが、傷痕は近くによってよく見ないとと分からない程度になりました。
子どもがケガをした後、傷痕が膨らんできちゃった・もうケロイドになってしまったけど治療したいという方の参考になればうれしいです。
形成外科や皮膚科で相談すると治療について教えてもらえますよ。