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発達グレーっ子の中学受験|受かったらまず最初にやった通学練習

我が家の長女は発達グレー。本人の希望や過ごしやすさを考えて中学受験をし、なんとか第一志望に合格することができました。

紆余曲折の受験生活を乗り切って一安心と言いたいところですが、入学までにまだまだやらなければいけないことがあります。

入学が決まったらまずやらなければいけないこと、そう、「通学練習」です。

通学練習は発達障害の有無に関係なく自宅から離れた学校に進学する皆さんの家庭ですることかと思いますが、初めてのことや慣れない場所、不安の強い子どもの場合、いろんなことを想定して入念に通学練習をしておくと安心です

まりママ
4月の入学に向けて我が家でも通学練習を行っています。乗り換え方だけでなく、様々なトラブルを想定して練習をしている様子をご紹介しますね。

Contents

発達グレーっ子の通学練習

娘の進学する中学校は電車の乗り換えが2回必要なところにあります。夏期講習などで友達と電車に乗ることはありましたが、一人で乗ったことがありませんでした。そのため、基本的な電車の乗り換え方はもちろん、万が一電車が止まった場合などを想定した対応方法を教える必要があります。

練習1:基本の電車の乗り方

まずは基本の電車の乗り換え方を教えました。どこ行きの電車に乗るのか、急行や各駅停車などの基本、自分が行きたい駅で止まる電車の種類などを教えていきました。

  • 各駅停車、快速、準急、急行など電車の種類
  • 行きと帰りの電車で、どこ行きの電車に乗るか

どこ行きの電車に乗るかが1つだったら分かりやすいのですが、娘が使う駅は同じホームでも行き先の違う電車が乗り入れています。そのため、どこ行きに乗るのか混乱してしまうため、腕に巻く「wemo」に行き先や電車の種類を行きと帰りにわけて書き込んだものを付けて練習しました。

このwemo(ウェモ)は以前から愛用していて、ちょっとしたメモや忘れそうなことを書いて身につていると本人も安心のようなんですよね。水にぬれても落ちませんが、消しゴムで消すことができる優秀なアイテム。文具屋さんで売ってます。

擦れにも強いので内側には私の携帯番号を書いています。

見なくてもほぼ電車の行き先や乗り換えも慣れてきましたがつけていると安心なようで、まだつけて練習しています。

練習2:乗り間違えた場合や電車が止まったなどイレギュラーな対応

基本の乗り方が問題なくなったら、次のステップ。

乗り換えの駅で乗り過ごした場合と行き先の違う電車に乗ってしまった場合を想定して、わざと行き先の違う電車に乗ったりいくつか先の駅まで行ったりしました。

乗り過ごしたら戻ればいいだけなんですが、本人がパニックになるといつもできることも混乱してしまうため、なんでも1度経験しておくと安心です。

分からなくなったらとにかく戻ること、を教えました。

また、電車通学をしていたらいつかは遭遇するだろう電車が止まっているときの対応も話してあります。駅で様子を見ていて、なかなか動かなそうだったり待っているときに疲れてしまったら駅から出て近くの喫茶店などで休憩してもいいと伝えています。場合によってはしばらく動かないので混んでいる駅の中にいるのは感覚過敏のある娘にとってはキツイんですよね。そのため、無理そうであればもう駅から出てもいいと言ってあります。

もちろん、その際には必ず私に連絡を入れるように言ってあります。

練習3:公衆電話の使い方

娘の学校は授業中に電源を切っておけば、携帯の持ちこみは可能。なので、携帯は持って通学する予定です。でも、万が一携帯をわすれた際など、どうしても私に連絡を入れたいときどうするかを話し合い、公衆電話の使い方を練習しました。

最近は公衆電話を探すのも大変だったするんですよね....。駅や駅近くには公衆電話があるので何か所か公衆電話の場所を確認し、実際にかける練習もしました。

私もかなり久しぶりの公衆電話。子供たちはちゃんと見るのも初めて。そもそもお金を入れることを知らない、ボタンの押し方が分からない、といった状態でした。

まりママ
これは通学練習だけでなく、何かあった場合にも役立つのでお子さんに公衆電話の使い方を教えておくといいと思いますよ。

練習4:通学靴に慣れておく

私立中学の場合、靴の指定があることが多いと思います。娘の学校も革靴。

可愛い、と気に入っていますが、娘は感覚過敏があって靴も履けるものと履けないものがあるんですよね。ピッタリが苦手なため、ちょっと大きめのサイズにしていて履き慣れるために入学前からもう履かせています。

服や靴のことを言うと、過保護だと言われることもあるのですが、感覚過敏はパニックの原因にもなり本人も辛いことなためなるべく慣れた状態で通学できるように準備しています。

娘の通学練習は段階的にスモールステップでやっています

いきなり一人で電車に乗るのは不安が強く無理なので、最初の5回ほどは一緒に電車に乗って1つ1つ説明しながら乗っていました。

途中で降りてみたりトイレに行きたくなった場合のことや、電車が遅れた場合の話をしながら練習をしました。慣れてきたなと思ったら、一緒に乗る時も私が口を出さずに様子を見ていました。問題なく乗れるようになったら、次は隣の車両に乗ってみる、次の電車で追いかける、2つ目乗換駅で待っている、1つ目の乗換駅で待っている、とだんだん一人で行動する範囲を広げていきました。

乗る電車、乗り換え方法は問題なくなっているので来週からは朝のラッシュ時の電車に乗せる練習をしようと思います。コロナ渦でラッシュの時間に乗せることにも不安はありますが、通常授業が再開している今、通勤ラッシュを避けての通学は難しい状況で悩ましい...。(コロナ前よりはかなり空いていると思いますが。)少し乗り換えに時間がかかっても、空いている車両に乗せるようにしたいと思っています。

少しずつ不安を取り除いて1つ1つの行動を確認しながらの練習なので時間もかかっていますが、この後の学校生活を考えると電車に慣れておくことはとっても重要なポイントなんですよね。

発達グレーっ子の中学受験|不安になりやすいお子さんは入念な通学練習を

慣れない電車通学、慣れない学校、始めての友達....、環境に慣れるまでいろんなことが発達障害のある子どもにとって大きな負担になると思います。そのため、1つでも不安になる要素を減らせるように今入学までにできる準備をしてあげましょう。

まりママ
特に慣れないことに不安を感じやすいASDのお子さんはぜひ入学前に通学練習をして通学に対する不安を取り除くと入学後の生活がスムーズになると思います。

実は私も娘の行動範囲が広がることがすっごく心配なんですが、これは自立への一歩。そう思って一緒に頑張っています。

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